2005/02/12 謎の廃墟を視察
あの日、僕たちは
プロジェクトXだった。

ヘルメット。
ヘルメットである。
現場監督に案内されたそこは、
解体間近の、謎の廃墟。
5月の「シアターギミック」に向け、
会場選考の日々は続く。
今日、視察に訪れた廃墟は、
まだ内部を公開できない。
会場として使えるかもという
「可能性」のレベルなので、
今はまだシークレットである。
とはいえ、5月までは
あと3ヶ月を切っている。
嗚呼、時間がない。
※もともとここは「シアターギミック」用に
活用を検討していた場所だったのだ。
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2005/02/27 廃墟で1日上映会
2月12日の日記でお伝えした廃墟。
5月の「シアターギミック候補地」として
探し当てた物件である。

さて、どこでしょう。

まるでプロジェクトX。
ヒントは西宮最大の乗降客数を誇る
阪急西宮北口駅の南側、
阪急西宮スタジアム前。
もうお分かりですね。
そう、西宮コマ・スイミングスクール。

入り口はこちら。

中はこんな感じ。
隣接する西宮スタジアム、
西宮ゴルフセンターとともに
平成16年3月閉館。
市民に愛された憩いの場も、
その役目を静かに終えていた。
そしてこの地では
集合住宅を含む巨大な商業施設の着工に向け、
解体作業が開始されている。
■阪急電鉄プレスリリース(PDF)
http://www.hankyu.co.jp/ir/data/200404281N4.pdf
西宮コマ・スイミングスクールは、
空間的には申し分ないスペース。
その解体前に、1ヶ月間だけ
シネギミックが借りることは可能か。
という交渉を阪急電鉄と進めていたのだけれど、
工期はすでに決定しており、
4月中旬には取り壊し始めるとのこと。
「シアターギミック」としての使用は
事実上、不可能に。
ならば、ということで逆提案した。
「解体前に1日だけ使用することは可能?」
安全性さえ確保できればOK、とのこと。
うほほい。
というわけで、突貫工事並みに急遽、
1日だけのイベントを実施することに決定。
「SPECIAL CINEGIMMICK
2005
ファイナル・コマ・シネマ」
もう、つぶれちゃうのよ。
こんな面白い場所を活かさない手はないよ。
「シアターギミック」の物件がいまだ決まらず、
それどころではないという意見もあるが、
「だって面白そうだもん」という理由で、
合宿のときに盛り上がってしまい、
コンセプトやら上映作品まで
あっという間に決まってしまったのだ。
正直、建物内部の損壊は激しいし、
どこまで活用できるかは
解体現場担当の森組と交渉を重ねる必要がある。
でも、このチャンスは絶対に活かしたい。
さようならコマ・プール、
の意を込めて、
シネギミックが「お別れ会」的な、
最後の映画上映会を開催します。
4月9日(土)決行。

「ここにスクリーン張ろうよ」
つづく。
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2005/03/05 コマプール清掃開始
今日は朝からコマプールの清掃。
シアターギミックの物件はさておき、
コマプールお別れ上映会、
通称「コマシネ」は盛り上がっている。
廃墟のプールで映画が上映できるなんて、
そうそうあることじゃないし。
というわけで、
まずはプールの水抜きから。
底に、微妙に残る水を取り除く作業が
張り切って開始された。
プールの上から見てる分には
「これくらいならすぐできそう」
と思っていたが、意外にも
たくさんの水が残っていたことが判明。
排水溝にもうまく流れないしで、
あれこれアイデアを練る。
「そうだ、スポンジを使おう」

「っしっしっし」
プールの隣には、同じく廃墟化した
体育館が存在しており、
「あとは捨てるだけ」の物品が
数多く散乱している。
その中に「マット」があり、
中のスポンジを活用することで
プール内の水を吸い取る作戦だ。

おりゃー。
細かく切り刻んだりしたけれど、
想像以上に水の量が多い。
スポンジ作戦は敢えなく断念し、
やはり人海戦術で少しずつ
汲み上げていくことにした。

ね、結構あるでしょ。
何百リットルあったのだろうか、
結局、朝から夕方までかかった。
けれど、徐々に水が減っていく様は楽しく、
作業の速度がぐんぐん加速していく
シネギミパワーは傍目にも面白かった。

ゴシゴシと清掃も。
来週は、イスの設置や機材のテスト、
また安全性確保のためのスロープ設置など
課題が山積みされている。
しかし、メンバーのひとりは言う。
「学校でやらされる作業だったら
ブーブー文句言いながらやってるのに、
なんでこんなに楽しいんやろう」
義務でなく、任意。
ここにシネギミの面白さがある。
明日は心地よい筋肉痛だ。

つづく。
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2005/03/12 コマプール清掃開始
今週も楽しい準備の1日。
まずは安全面の確保から。
一部、ガラス窓が割れているところがあり、
ガムテープで養生。
さらにはダンボールで覆うなど、
徹底した安全対策を行なう。

手を切らないようにね。
続いてプール内。
スクリーンとは反対側、
お客さんが入場するエリアに
マットを敷き詰める。
少し汚れが目立つため。
これは館内の別の場所から
剥がして持ち込んだものである。

こう見るとキレイに並んでるなあ。
既存のものを活用する。
こと「コマシネ」に関しては、大事な視点だ。
物品を揃える経済的な余裕がない、
というのを逆手に取ったこともあるけれど、
解体間近の建物を「懐かしんでもらう」
という意味では、
もとからあるものを使うのがちょうどいい。
最たる例がイスである。

事務所や物置からかき集めた。

ソファも運ぶ。うんせ、うんせ。

レイアウト図に基づいて並べてく。

はい、完成。
あ、跳び箱はある意味VIP席ですから。
誰が座るのかしら、楽しみ。
座られた方は、ぜひ感想を下さいね。
つづく。
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2005/04/02 コマプール清掃開始
いよいよコマシネ1週間前。
しかし会場設営はこれから本格化。
シネギミ・ガールズたちが
立ち入り禁止エリアをテーブルで塞ぐなど
着々と準備を進める中で、
シネギミ・ボーイズたちは、とある場所へ。
そう、昨日紹介した「神宿会館」である。
板宿の魂を西宮に持ち運ぶべく、
今回はスクリーンとスピーカーを
搬出させてもらった。

なかなか見られないスクリーンの裏。

スクリーンって折り畳めるのね。

スパイダーマンがひとり。
家に帰って鼻をかんだら、
出てきたものは黒いすす。
粉塵との格闘の末、
僕たちはビッグなアイテムをゲットした。
さあ、コマプールへ向かおう。
先週に引き続き、
某メディアの取材が入る。
僕はインタビューに応じながら、
みんなで会場設営を進めていく。
まずは足場とスロープの設置だ。

運び入れるだけで筋肉痛。

ここにスクリーンを張るの。

今日はここまで。
いかん、予想外に時間がかかった。
スクリーンを紐で張り、足元を固定して、
さらにスロープを2基設置しなくては。
翌週、平日返上で作業を余儀なくされた。

「ま、今日は帰ろうぜ」

プールの反対側は解体開始。
それにしても、
こんな経験なかなかないよなあ。
廃墟に手を加えるなんて、
人生でそうそうあるものじゃない。
楽しい、その一言。
つづく。
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2005/04/04 プールに結婚指輪
余談だけれど、
コマプールで準備をしていたメンバーが、
とあるものを発見してしまった。

1998.9.5 M to M
なんと、エンゲージリング。
0.02カラットの、
一生の思い出のはずのもの。
なぜゆえ、あんなところに落ちていたのか。
これを僕たちは見過ごしていいのだろうか。
「探偵ナイトスクープに出しましょうよ」
この辺の発想が関西的。
好きよ、僕、そういうの。
というわけで、さっそく
封書を送ることにした。

「緊急」と添えて。
以下、手書きの文面。
---
西田局長、探偵局のみなさん、こんばんわ。
いつも楽しく拝見しています。
毎週、笑って泣いて、大変です。
さて私は普段「西宮市に映画館をつくろう」と
映画の上映会を開催したりしています。
浜辺や商店街、カフェやスナック、
昔ホテルだった場所など
あらゆる場所で映画を上映しているのです。
そして次回はなんと廃墟と化したプールを借りて
映画を上映しようと計画しており、
そこで着々と準備を進めていたところ、
散らかったプール内の事務所から、
とある結婚指輪を発見してしまいました。
30年近く市民に愛されたこのプール、
上映会の翌週には解体されてしまいます。
西田探偵局のみなさん、お願いです。
この指輪の持ち主を
探し出していただけないでしょうか。
一生に一度のエンゲージリングを
このまま見過ごすわけにはいきません。
どうかよろしくお願いします。
---
探偵は、え〜っと、こえぴょん希望。
つづく。
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2005/04/06 スクリーン設置
さて今日は、
動けるメンバーだけで会場設営。
スロープとスクリーンの設置という、
かなり大掛かりな作業。

パイプの組み方、協議中。

銀幕(たるんでるけど)。
モンキーレンチを買って、
鉄パイプを固定してって、
ほんと、そんな経験ないよなあ。
(最近、そんなセリフばっか)
(中略)
スロープ設置はもう少し時間がかかりそう。
明日も朝から作業かな。
今回のプロジェクトリーダー・まるみー、
身体張ってます、命賭けてます。
つづく。
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2005/04/07 泣きそうになったリハ
朝8時から、会場設営開始。
照明の設置からスロープの設置まで
急ピッチで進められる。
プロジェクトリーダー・ミマルの、
骨身を削る思いが伝わってくる。
午後3時、市関係者の方が
「うちも後援してるから」ということで、
ご丁寧に安全確認に来られた。
気付かなかった点をご指摘いただき、
さらなる当日の手応えを予感させる。
午後5時。
協賛企業であるセイコーエプソン株式会社より
お貸しいただくプロジェクターを搬入。
曰く「お貸しできるものの中で最高の性能」。
アンプとスピーカーもセッティング完了。
とてつもない迫力の音響と、
銀幕に映し出された映像に見とれてしまい、
スロープ設置の手を思わず休めてしまう。
正直、泣きそうになった。
このところずっと現地に入っているせいで
「廃墟のプールで上映会をする」という現実が
「当たり前」のようになっていたけれど、
改めて思った。
「僕ら、おもろいことやってるよなあ」
自賛に聞こえたら失敬。
でも今回こそは、本当に客として参加したい。
さあ、迎えるは本番のみだ。
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